第11章 【水曜日はキミ曜日】
「だって、さっきあんな目立つことしちゃったから
多分、永瀬くんに迷惑かけるよ?絶対に僕、
浮いちゃうし、今日から1人ぼっち確定だもん…。」
「まぁ…けどそれやったら
2人ぼっちになったらえぇだけの話やし
…1人にはせんよ?髙橋くんのこと。」
1時間目だけ一緒にサボって教室に戻ると、
誰も僕たちのことなんか気に留めてない様子で
日常が流れてて。
永瀬くんの友だちも僕の友だちも普通に接してくれた。
この日を境に教室でも一緒に過ごすようになって
水曜日限定の関係だった僕たちは
キミ曜日どころか、
高校生活も、その後の人生も
きみいろに染まることになるんだけど
それはまた、いつかの未来の話。
🩶Fin💛