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【KP】BL

第11章 【水曜日はキミ曜日】






「す!!すとっぷ!!」思わずそう叫びながら
自分の唇に手をあててガードする。


「ふふっ髙橋くんに1つ、教えたるわ。」
「な、なに?!」
唇に当てた手のせいで声がくぐもる。


「かわいすぎる抵抗は…逆効果やで?」
そう耳元で囁いたあとフゥーっと耳に息を
吹きかけてクスクスと笑う永瀬くん…。


「ちょっ!!な、永瀬くんっ!!
 からかわないでっっ!!!」
「からかってへんって。昨日まではたしかに
 気になる存在止まりやったけど、さっきのいまで
 結構、マジメに…好きやったりするんやけど。」
そう伝えてくる永瀬くんの表情は真剣そのもので
本当にからかってないのかもしれない…。


「え?!じゃあ昨日黒木さんに言ってた
 気になるコって…」
「おん、髙橋くんやけど?」
「や、や、やっぱ、ダメ!!
 マジメな方が、、困る…」
「……困るん?」
「だって僕、女のコとすら付き合ったことないし。」
「そうなん」
「告白…したことも、されたことも、ないし…」
「そうなん」
「だから、ダメ!!!!」
「は?何でそうなるん笑」
「だって…基本問題解けないくせに
 応用問題にチャレンジするようなもんだもん!!」


目をギュッと瞑りながら一生懸命にそんなことを
言う髙橋くんはさすがに可愛すぎんねんけど
本人に言うたら怒られるやろうから言わんどく苦笑
「なるほど笑 それは確かに…言い得て妙やな笑
 けど、俺は髙橋君が羨ましかったりするけどな?」
「な、なんで…?」


「ハジメテは全部、俺だけってことやろ…?」
「もーーひどいっ!イジってこないで!!涙」
「まだ…イジってへんけどな?笑」
「なっ…!!朝から下ネタ言うとか最低!!
 それに、僕が断るとか、考えないわけっ?!」
「それは…考えとらんかったわ。
 やって、ないもん。振られたこと。」
臆面もなくそんなことを言いはたげる永瀬くんに
清々しさすら感じる。


「じゃ、じゃあ僕と初めて会ったのいつか
 教えてくれたら考えてやってもいいよ?!」
「なんや途端にナマイキやなぁー笑」
「だって、ホントに思い出せないし気になるし…」
「じゃあ…
 付き合うてくれたら教えてやってもえぇで?」
「えっ…なんかそれ…僕、騙されてない?」
「気のせい気のせい!笑」


「あっでもやっぱ、ダメ!!!!」
「今度は何よ?苦笑」







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