第5章 退学クライシス1
貴方side
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根津「川田」
川田「はい」
根津「栗原」
栗原「はい」
隼人が転入してきて早数日後、今は理科のテストが返却されていた。
私にとっては学習すれば取れる内容だから、高得点はいけるでしょ
まぁ、隣に座る綱吉は...俯きながら焦ってる表情だった
根津「風原」
貴「!はい」
根津「流石学年1位だ。100点満点だったぞ!」
貴「はぁ、どうも」
ツナ(100!!流石すぎる..)
用紙を渡しながらいきなり笑顔で言う、理科の根津先生。
そのせいで、クラスの人達からもおめでとうやら言われ地味に目立つ
根津「...沢田」
沢田「はい」
次に呼ばれた綱吉。しかし先生は全く綱吉にテストを返そうとしない。それどころか溜め息までついてる
根津「あくまで仮定の話だが、クラスで唯一20点台をとって平均点をいちじるしく下げた生徒がいるとしよう」
綱吉「あの..」
根津「エリートコースを歩んできた私が推測するに、そう言う奴は学歴社会において足を引っ張るお荷物でしかない。そんなクズに生きてる意味あるのかね」
そう言って、綱吉のテストを私達に見えるようにわざと見せびらかす。
点数の欄を見てみると、そこには26点とある
生徒1「見えた!」
生徒2「わ、26点!」
生徒3「やっぱダメツナか...」
...なるほど。噂通りあまり良い先生ではないみたいね
モヤモヤと軽く苛ついてると
ガラッ
教室の後ろ扉が開き、入ってきたのは遅刻した隼人。
バンッ
根津「コラ!遅刻だぞ!!今ごろ登校してくるとはどういうつもりだ!!」
獄寺「ああ!?」
根津「う…」
それにビクッと怯える根津に、見えないように笑ってしまう
生徒1「やっぱこえーよ、あいつ…」ボソ
生徒2「先パイ達をしめ返したって話だぜ」ボソ
貴(...本当は私や綱吉に絡んできた不良共を片付けただけどね)
皆が怯えている中..
獄寺「おはよーございます十代目!!玲花も!!」
ツナ「!お、おはよう..」
貴「おはよ隼人。遅刻なんて、寝坊したの?」
獄寺「ああ。目覚ましが壊れててよ..」
私と綱吉に笑顔で挨拶する隼人、その光景に驚愕するクラスメイト