第11章 好きな人
「な‥ななな何言ってんだ基子!俺とは付き合ってるぞ!!な?」
「うっうん」
「‥なんか怪しい‥けどまぁいいや‥」
「手とか繋いだり‥キスとかしたの?お兄ちゃん」
「まだ」
「何それー!」
「恋人だからって絶対手繋いだりとかキスをしてるわけじゃないぞ?基子」
秀は新聞を読み始めた
(秀が‥新聞読んでる‥なんだろう‥いつも見ない1面が見れて嬉しいな‥)
「それより基子宿題終わったのか?」
「まだ」
「今やりなさい」
「わかったじゃあここでやる」
基子はカバンから教科書とノートを取り出した
「秀‥家ではちゃんとお兄ちゃんだね」
は基子に聞こえないようにそう言った
(/////////)
井浦は新聞で顔を隠した