第10章 彼女
「ねぇお兄ちゃん」
「なんだ基子」
「お兄ちゃんって‥彼女とかって‥いたりするの?」
秀は飲んでいたお茶を吹き出しそうになった
「いきなりなんだ基子」
「いや‥ただ‥なんとなくいるのかなって思って」
「基子‥お兄ちゃんに彼女くらいいるさ」
「ほんと!?ほんとにいるの!?」
秀は頷いた
「どんな人!?学校の人!?」
「なんだ?基子?そんなに気になるのか?」
「うん!お兄ちゃんもモテるんだなって」
「お兄ちゃんだってモテるさ!!」
「写真とかないの?お兄ちゃん!あるならみたい!」
秀は焦った
(つい‥嘘ついちゃった‥どうしよう‥どうする俺‥‥)
「お兄ちゃん?写真ないの?」
「あるさ!!写真」
「じゃあ見せて?」