第9章 嬉しい
「透?どうしたの?」
「いや‥なんでもない‥」
「堀さんその声の人はさんのお父さんかもよ?」
宮村はそう言って笑った
「ねぇ!透!さんって確か‥両親いないわよね?」
「あ‥あぁ‥いない親戚の家に住んでる」
「じゃあ堀!その声は親戚の人だよ!親戚のおじさんとか!」
「そうだよ!堀さん!」
すると安田が歩いてきた
「お前らー早く戻れよ?教室」
「ねぇ安田!!」
「ん?」
「安田ってさんの家に遊びに行ったりするの?それともさんが安田の家に遊びに来るの?」
安田は石川と目があった
(まずいな‥バレたのか?)
(安田‥頑張って誤魔化せ‥俺には無理だ)