第6章 チャンス
「良かったのか?秀」
「何が?」
「何がって‥さんと一緒に寝なくて」
「なんで?」
石川はため息をついた
「いつまで自分に嘘ついてるつもりだ?」
「嘘なんかついてないよ!」
「さっきチャンスだったのに‥自分からチャンスを棒に振って‥」
「今日のことは堀さん達には内緒にしないとね!」
「おい‥秀!!さんの事好きなんだろ?」
石川がそういうと井浦はゆっくり頷いた
「なぁ‥石川‥俺にまだチャンス‥あるかな‥俺はもうない気がする‥」
「諦めんなよ秀!」
「だって‥安田に愛妻弁当作ってたし‥学校でもよく一緒にいるし‥」
「頑張れ‥秀!」
「石川‥お前いい奴だな」
「泣くなよ!秀!」