第30章 喧嘩はさせない
「喧嘩は嫌い?安田先生」
「嫌いだ‥喧嘩は傷つくだけだ‥お前のことは俺が守る‥100%守るとは言い切れねぇけど‥でも守ってみせる‥だからお前はもう喧嘩しなくていい‥逃げていい‥戦わなくていい」
「でも‥」
「でもじゃねぇ‥お前は好きで喧嘩してんのか?」
は首を振った
「だろ?お前はあの時‥強くなるしかなかった‥だから喧嘩強くなっただけだろ?本当は怖いんだろ?」
「‥‥‥!!」
は震える手で安田の腕を掴んだ
「先生‥私重くない‥‥?」
「重くねぇよ‥なんだよ今更‥逆に軽すぎるくらいだ」
「安田先生は見た目によらず力持ちだよね‥普段めんどくさがりなのに‥いざとなったら助けてくれるし」