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蜩(ヒグラシ)の宿─にの江大江戸人情帳─

第4章 禅寺人斬り騒動編


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お智「………可哀想に///」

翔吾「……そうだね、本当に……辛いね」(←涙ぐむ嫁を速攻で抱き寄せる若旦那)

お智「翔吾さん////」(←それに甘える若女将)

恋太郎「…………」



泣きじゃくる侑李ちゃんを見て涙ぐむお智ちゃんが

翔吾さんに抱き寄せられて甘えているのをじぃっと見ていた恋太郎ちゃんは

何を思ったのか、何時もの様に(笑)ソレを無理やり引き離そうとはしないで

あたしの腕の中でわんわん泣いている侑李ちゃんの元へ、トコトコと歩いてやって来ると


泣きぬれたその頬に、ちゅっと接吻した



侑李「!!!/////」

恋太郎「ゆうたん、なかないれ?

こいたろーが、ゆうたんのおよめたんに、なったげるから!」

お智「Σなっ、何言ってるの恋太郎!!

だだだだめですよっ!!////」

翔吾「Σどぅわっ!!」(←今度はお智ちゃんに突き飛ばされた(笑))

お智「お、男の子はお嫁さんにはなれませんってばっ!!////」(←慌てて恋太郎ちゃんを抱き上げるお智ちゃん)

恋太郎「かぁたま♡」(←してやったり(笑))

侑李「こいちゃん…////」(←笑)


雅吉「………なんだか、面白れぇことになりそうだなぁ。」

にの江「………バカをお言いでないよ。」

雅吉「………」

にの江「………」



状況が状況なだけに

何時もより控えめに軽口を叩く雅吉と、ソレに何時もより控えめに突っ込みを入れたあたしは

黙って目を合わせると、黙ったまま苦笑いした



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