第4章 嫉妬
祖母
「ちゃん💦
意味を分かって言っているの??」
祖母はたいへん動揺しながら、
私に尋ねてきました。
「わかんなーーい(*´Д`*)!!」
祖母
「そ、そうよね💦よかったわぁ💦
ちゃんあのね、
それは"将来の夢"にしないで欲しいって
お婆ちゃんは思っているの(;´Д`A
お母さん達は反対するかもしれないけれどね。
もっと他に大人になったらやりたいことは無いの?」
祖母は辺りをキョロキョロ見渡し、
母さんや父さんや祖父が居ない事を
確認してから改めて私に聞きます。
「ほかに〜??
うーーん...うーーんと...あっ!!
おおおくの、おじょちゅうさん!!!」
祖母
「(΄◉◞౪◟◉`)」
この夜の話を中学生の時に祖母から
聞いたのだけれど、
あまりに"マニアック"な返答だったから
なんて声をかけたら良いか
すぐには分からなかったそうです。
けれど"うみがらさん"よりずっと
素敵な将来の夢で安心したようです。
ちなみに"うみがらさん"と言う言葉は、
家で脈々と受け継がれる悪しき言葉で、
"【偉い方】の子を産み
献上まで無事に済ませた家の女性"
の事をそう呼ぶのだそうです。
偉い方がどのような方を指すのかは
何度も聞いてみたのですが"言いたくないわ"と
言われてしまいそれきりなので、
今も"?"謎のままなのです。
祖母が言うには、
近々で"うみがらさん"と呼ばれていた女性は
千夜さんと言う方だそうです。
千夜さんは、
16歳という若さで偉い方の赤子を懐妊し無事出産、
そして偉い方に赤子の献上を無事に済ませた後は
普通に結婚をしてお婿さんと幸せにくらしていたそうです。