第236章 サプライズ結婚式
ゆっくりゆっくり刑務所までの道のりを
楽しんだ私達は目的の場所に到着しました。
「ベビーカーの持ち込みは厳禁ですので
こちらから先はお母様がお子様を抱っこして
お入りください。
面会時間は10分です。時間厳守でお願いします。」
刑務所に着きいろいろと検査などをし
ようやく面会室の前まできました。
「分かりました。ありがとうございます
祐太抱っこしよう」
私はピンと張り詰めた空気の中、
祐太をベビーカーから抱き上げ
面会室の中へ入りました。
(このドアを開けたらカナくんが…)
嬉しさと恋しさを胸に抱き私は冷たいドアノブに
手をかけると、ゆっくり開けました。
"ガチャ"
すると…
扉の向こうにカナくんが居ました。
禪院叶
「お前、まだこっちに居たのか。」
「(๑•ૅㅁ•๑)!」
感動の再会の第一声が"まだこっちに居たのか"
最低すぎます。
「もぅ、寂しくて逢いにきてみたら
まだ居たのかって最低(๑•ૅㅁ•๑)
祐太〜、帰りましょう!」
禪院叶
「おっ💦おぃ!!待てって!!
すまん…ついだよつい!!」
ガラスの向こうで焦る叶さん
どうやら逮捕されても
捻くれた感じは色褪せていないみたいです。