第235章 お・も・い・や・り
たまと
そして同じ部屋にいた使用人の人達が
顔を見合わせる。
玉木
「様の様子はどうでした!?」
守
「え?様子……?
んぅ…おばけみたいに下向いて
元気が無いみたいだったよ
何かあったのかな?」
オレがそう言うと
たまや使用人さん達が笑顔になった
玉木
「そうですか様が。
やはり…いえ!そうだとは思っていたのですよ!
来たいのに来れない…その想いが!!!
様は守様に逢いたくて生き霊になり
この五条家の屋敷にいらっしゃったのですよ!」
守
「え?…そんな感じじゃ…」
玉木
「心配することはございません。
じつはちょうど今から使用人らの独断で
私が代表として様をお迎えに参ろうと
思っていたところなんですよ。
悟様が頑固なのでね!
ですから明日にはさんと
ご一緒に過ごすことが出来ると思いますよ。」
たまは良い方に考えているけど
あの感じ…
オレの勘が"そんなんじゃない"って
言ってる……
[玉木が母を迎えに行くなら
不測の事態が起きていても
まあ大丈夫だろ]
(…大丈夫だと良いけどさ…)
宿儺が言うこと、
けっこう正しいし
ガキのオレが出来ることってないから
たまにおかあーの運命ってヤツを託す事にした。
守
「た…楽しみにしてる」
(おかあー、無事でいて(;´д`))
オレは神頼みとかしないタイプだけど
こんな時はしてみたいなって思う。