第235章 お・も・い・や・り
禪院叶
「馬鹿!
お前、自分が何言ってんのか分かってんのか!?
五条家に身を寄せたら…
戻って来れないことくらい分かるだろ!
それに俺は子供が出来なくても祐太がいれば
それで良い!それが良いんだよ!」
叶さんは私の胸から離れると
本気で怒鳴ります。
(嬉しいな…こんなにも私と優太を愛してくれて…)
「…フッ…バカはそっち。
カナくんは俳優さんでもあるんだよ?
俳優さんは寝不足じゃ務まらないじゃない
ショボショボおめめのカナくんを見たら
ファンはガッカリよ?
……私はカナくんに出逢えて
とっても愛されて…すごく幸せだった…
本当にありがとう。」
私は泣くのを我慢してそう言った。
禪院叶
「なんでそうなるんだよ!!」
「運命というものだよ叶くん。
君はカッコイイ…まだ素敵な出逢いがあるさ
泣くな!泣きたくなったらキッチンの戸棚を
開けてみろ!ステラのボスが作ったクッキーがある
それ食べて元気…」
"ドンッ💥"
「きゃっ💦」
叶さんは何も無い空中から
麻のロープを取り出すと
禪院叶
「ババアのクッキー食ってどうかなるなら
何千枚も食ってやるさ!
…お前に酷い事をした五条家…
いや五条悟の元に返すくらいなら
拘束してやる!お前の考えが変わるまでな!」
叶さんは手慣れた手つきで
私の身体を麻の紐で拘束しました。