第233章 悟の憂鬱
叶さんが私を抱きしめました。
禪院叶
「…に謝りたいことがある」
「なぁーに?」
禪院叶
「俺は…
に禪院家の血を引く子を
産んで欲しいが為に近づいた…
禪院真希の敵対勢力の
禪院家の者の入れ知恵を受けてな……
それでのことをいろいろと調べた
歳が近いこと…キャバ嬢だということも
キッチリ調べ上げた。
そして五条から離れ
この家で暮らし始めた傷心中の今しかないと…
そこに愛情なんかなかったが近づいて
プロポーズを…」
「うん」
禪院叶
「いつも自問自答を繰り返した
本当にこれで良いのかってな。
だがお前はいつもニコニコ機嫌が良いし
変なことも遠慮なく話してくれて
俺は…産まれてきてはじめて
毎日が楽しいと思えたよ
最初の事情なんかもう関係なく
お前をどうしようもなく愛してしまった……」
そこまで言うと叶さんは肩を震わせます
そんな震える強面&ガッチリ体型の
叶さんを私は抱きしめ…
「震えるな小僧!
今のお前に私が救えるか!?
…諦めろ小僧…
今の泣き虫なお前にはは
高嶺の花さ……フッ……
ビーフシチューをもう一杯食べて
ス◯ラおばさんのクッキーを
棚から持ってきてに
献上したら
もしかしたらを救えるぞ!」
声色を三輪さん風に精一杯変えた私なりの
応援をしました。