第230章 怒られる
無事にバスに乗り
自宅に到着すると…
"ガチャ"
(あっ、カナくん早いご帰宅??)
つい癖で鍵を開ける前に
玄関のドアの取っ手に手を添えると
ドアが開きました。
「ただいまでぇ〜す」
祐太
「あぶぅ( ´͈ ᵕ `͈ )」
やっぱり玄関から暖かい我が家は
楽園です。
私はポカポカな気持ちでリビングに行くと
「おかえり」
「(´○口○`)ヒィッ!?」
薄暗くなったリビングの端にある
カウンターキッチンのシンクの前で
叶さんは黒いカッパを着て…
激しく流水を流し何かを洗っていました。
「カ……カナくん………↑
また……誰か殺ったの………??↑ゴクリッ」
←恐怖で変に語尾があがる人
私は祐太を抱えているという事もあり
落ち着いて聞きました。
禪院叶
「…………」
ただただ佇む叶さん
「カナくん…?↑」
禪院叶
「…………」
どんなに呼びかけても
叶さんは何も言いません
「…殺って……しまったのね………
大丈夫……落ち着いて……
そして動かないで?
今そっちに行くから。
なにか助けになると思うの……」
私は叶さんにその場に制止を促し、
祐太をリビングの一角にある
クッションフロアーの上に寝かせ
刺激をしないように
カウンターキッチンに向かいます。
(どんな光景を見ても…
叫んじゃだめよ。)
必死に自分に言い聞かせながら
一歩…また一歩とシンクに近づくと…
「Σ(-᷅_-᷄๑)ん!?」
(生臭い臭い!)
生臭い臭いがしてきました。
これは被害者の遺体が切り刻まれているに
違いありません。
(自宅に遺体を持ち帰るなんてなかったのに…)
いよいよ叶さんの横に来ると…