第226章 ストーカー
「ふぁ〜…」
ベッドに戻ってくると
が眠そうに欠伸をしていた。
(育児に家事に仕事に……
眠たいのに眠れないのは辛いな
悪いことをした
変な賭けもここまでにするか。)
禪院叶
「お向かいさんは殺さないから
もう寝よう」
俺はの隣に横になりながら
提案をした。
「えっ!ほんと?」
禪院叶
「本当だ」
「よかったぁ〜、
眠たかったんです( ´ ▽ ` )おやすみなさい!」
そう言うとは
俺の手を握り秒で眠ってしまった。
禪院叶
「可愛いな…」
この手はつい最近まで
人や呪霊を殺る為だけに存在していたのに
今は祐太やの為にある…
禪院叶
「人間…変われるんだな…」
自身の手を見ながらそう思った。
(それもこれものおかげだな…)
今は亡き父の面影や性格が似ている事から
親戚から嫌がられた幼少期。
腹違いの弟は十種影法術の使い手で
活躍をしている事も聞いていた…
自分には呪力があるのにもかかわらず
戦闘能力しか特化していないのに
少し引け目を感じていた。
でも…これらの事は全てに出逢う為に
起こったこと、持ち得た能力なら悪くない。
戦闘能力に特化しているなら
狙われやすいを
この手で護る事ができるから。
禪院叶
「案外人生ってのは
無駄な事は1つも無いのかもな」
と祐太の寝顔を眺めながら
幸せを噛み締める。