第224章 五条家
玉木さんが
暖かそうなお包みにつつまれた祐太を抱っこし、
荷物は知らない使用人さんが持って現れました。
(様から"くん"になってる…
そっか五条家の人間じゃなくなるものね。)
「わざわざありがとうございます。」
玉木さんの手から祐太を預かりました。
禪院叶
「玉木、チビの荷物はこれだけか?」
玉木
「えぇ。」
(ボストンバック1つ…少ない気がする。
守とちづるは服とか下着だけで
小さいタンスいっぱいになってた……
香織さん……貴女ってば……)
考えたくないけれど、
祐太への差別だと思いました。
禪院叶
「行くぞ」
私の前を歩き出す叶さん
「うん( ´͈ ᵕ `͈ )いこう」
でもそんなこと
もうどうでも良いです…
これから私が祐太を
沢山沢山愛してあげるので!
祐太
「_(⑉• •⑉_)あぶっ」
祐太は私の顔をジッと見つめます。
「(*´ω`*)ん?」
禪院叶
「のこと見てるな。」
叶さんはいつの間にか私の横に
ピッタリくっ付いて
祐太を覗き込んでいました。
「会わなすぎて
私は知らない人だから
よく見ているのかも(# ´ ▽ ` )💦
祐太〜お母さんよ〜」
禪院叶
「チビ俺が父だ」
祐太
「...(´,,•◽︎•,,)ぶぅー」
「ぇ?」
禪院叶
「寒いからチビが心配だ
早めにタクシー拾おう」
叶さんは何事もなかったように
タクシーを止める為に車道に寄ります。
「きっ、気をつけて💦」