第220章 玉木の憂鬱
「そうだ!
眼鏡とそこの女
これを伝えてなかったな。」
"フキフキフキッ"
私は濡れた手を
ベッドを囲むカーテンで拭きながら
使用人さん2人に向かって話します。
「私の血が流れている腹貸しは
こん子で終いにすると決めた。
まあ…元からそんなに続けるつもりは
なかったしな。
他の腹貸し家も数人居ると聞いたが
そちらは私の血はかなり薄いから
手を下さずとも
消えていくが運命我関せずを通す。
ということはつまり?
この先の世に必要な呪術師を残すなら
こん子が生きている間だけさね
賢く上手に大切にしておやりよ?
特別に何人産んでも丈夫にしといたからな
これはサービスさ。」