第219章 テコの入れ方
精魂尽き果てた私は
自分が惨めで悲しい生き物のような気がして
こんな雑踏が賑やかな構内の端で
三角座りをしている
「おい」
そんな私に話しかけてきた物好きさんがいます。
「…ッ……」
私は泣き続けていた汚い顔をあげます。
禪院叶
「手」
するとその物好きさんは
私に手を差し出してきました。
「……(´;Д;`)……」
禪院叶
「掴まないなら掴むぞ」
"バッ"
叶さんは私の手を強引に掴むと
そのまま私を立ち上がらせました。
禪院叶
「帰るぞ」
そして私をどんどんホームへ引っ張っていきます。
「………」