第219章 テコの入れ方
(1時間立ちっぱなしって足が痛い…)
なんとか売り場にやってきたのは良かったのですが…
どの販売機も人が長蛇の列をなしていました。
「まっ…間に合うかなぁ💧」
ソワソワしながら待っていると
ようやく私の前の人の番になりました。
"ガチャン…ガチャン……ガチャン…×30"
「ん?」
やけに長い小銭の連続投入するじゃん?
とか思っていたら…
「あと10円あれば乗れたのに…
払い戻して万札で支払うか…」
ボソッと言った前の人の言葉が聞こえてきました。
(え!?頑張って何枚も入れたのに
あと10円が足りないの!?)
10円なら気持ちよく出せる金額です。
「あっ、あの!
よかったら使ってください!」
私は前の人に10円を渡しました。
「なんだよ人を物乞いか何かだと思っての施しかよ」
「(´⊙ω⊙`)!」
"バッ!"
「まあ貰ってやるわ!」
「(´⊙ω⊙`)!!」
前の人は最後まで私に罵詈雑言を言いながら
去っていきました。
(なんだろ…なんなんだろう………)
〈3番線に東京行き……
←アナウンス
「たっ、大変💦」
私は急いで乗車券を購入すると
3番線へ走りました。