第216章 VS.
数回のコールで電話に出てくれた玉木さん。
📱玉木
「さんですか!!」
出てくれたのは良かったのですが、
とても激しい迫力で出られました。
📱
「ご無沙汰しています。
あの……」
📱玉木
「守様とちづる様と祐太様が
数日前から行方不明でして、
五条家全ての使用人で捜索しているのですが
全く見当たらず!
さんは何かご存知ないでしょうか!?」
📱
「はぃ…知っていますよ…
私が3人を拐ったんですから…
でも安心してください
守は今日そちらに送りますので。」
(これで良い…これで…)
📱玉木
「断りもなくお子様を拐うのは犯罪です
3人とも返していただけなければ
貴女をしかるべき機関に通報しますよ。」
玉木さんは低い声色で私に言いました。
📱
「私にとってもあの子達は
私の子供なんですよ!
私が産んで……だから!そんなことは…」
📱玉木
「戸籍上、貴女はもう死んでいる。
警察も貴女を母親だと認めないでしょうね。
…私は五条家の使用人…
たとえ元さんであっでも
犯罪は見逃せません。」
📱
「………」
📱玉木
「突然愛していたお子様を拐われた
香織様の気持ちをお考えください。」
📱
「……」