第216章 VS.
〜翌朝〜
「守、京都に行くよ〜」
守
「え?なんで??」
昨日、帰りに買ってきたパンを
お口いっぱいに含んでいる守は
言葉とは正反対に
目を輝かせながら私を見てきました。
(やっぱり無理していたのね。)
「なんでもよ。」
(奪ってきたり…手放してみたり…
最低な母親……)
ちづる
「まま!ぱんぱんいりゅー!」
「えと…ちづるはうさぎさんの
クリームパンだったわね。」
ちづる
「あたちのー!」
「ごめんね2人とも
少し待っててね。」
私はパンに夢中な2人と
スヤスヤ眠っている祐太をリビングに残し
廊下に出ました。
(玉木さんに連絡を…)
現在京都の本宅で働いている
玉木さんに連絡を入れます。
(久しぶりの連絡だから緊張するわ…)