第216章 VS.
「さっ!暖炉に火をつけて
今日はもう寝ちゃいましょう!」
守
「寝ちゃいましょうって…
布団はあるの?……無さそうだけど…」
「無いわよ。
あるわけ無いでしょ?
引っ越し初日なんだから。」
守
「えー!!
それじゃ、どうやって寝るの!?」
「そうねぇ…
暖炉の前で皆んなでダンゴムシスタイルで
丸まって寝るとか??」
守
「なに!?ダンゴムシスタイルって!
無理だから布団無いとか…」
「あははっ、大丈夫大丈夫〜
ここは新築の戸建てよ〜
しかも暖炉に床暖完備〜
快適に寝れるから。」
私はさっき部屋の電気をつけたのと同時に
床暖をつけていたのです。
守
「え?床暖房??」
沖縄生活が長い守は首を傾げています。
ちづる
「まま!ねんねー!」
さっそく旅に疲れたちづるが
床に寝そべりました。
「あらあら。」
そんなちづるに釣られるように
守もちづるの隣で横になりました。
"バサッ"
そしてそんな2人に私の来ていたコートを
布団代わりにかけてあげました。
守
「おかあー、寒く無いの?」
「お部屋が暖かくなってきたから大丈夫。」
ちづる
「zzz…」
守
「おかあー、無理しないでね……」
ちづるに続いて
守も眠ってしまいました。
「疲れていたのね、
のび太くんもビックリの速さよ。
おやすみなさい2人とも…」