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五 条 の タ ネ .
第209章 さとるとかおり
そんな事実を知った私は
業火に身体を焼かれているような
熱さと動機と怒りを携え、
腹貸しが入院している病院へ向かった。
香織
「絶対にテメーだけは許さねぇー!」
この時点で私はいろいろ分かってた。
悟はああ見えて優しい部分があって
最初の赤毛の赤ちゃんを
自分の保身の為に手放した私に呆れていたこと…
離婚届けを手渡した自分がいけなかったこと…
全部分かっていたけど
それらの
分かりみじゃ足を止めるには事足りなかった。
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