第208章 知らない女
〜AM2:00〜
柊
「遅くなったね。」
「お邪魔しま……」
〈お帰りなさいませ
柊さんの自宅アパートに入ると
部屋にまるで玉木さんのように
綺麗な正装をした男性がお一人
かしこまって立っておられました。
柊
「先に休んでいなかったんだね。
ごめん、もう休んでいいよ。」
「いぇ、お休みのお手伝いをさせて頂きます。
…そちらは…梅乃様ですね。
お初にお目にかかります柊様専属の使用人
友谷(ともたに)と申します。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。」
友谷さんは丁寧に頭を下げられました。
「こちらこそ…宜しくお願いします。」
まさかの使用人さん登場に私は驚き
ついつい声量が小さくなってしまいました。
柊
「さあ梅乃、疲れているだろうから
お風呂に入っておいで。」
「う、うん。
ありがとう……」
いろいろツッコミどころはあるけれど
疲れすぎていて言われるまま入浴をし
この日は普段は柊さんが使っているであろう
ベッドで眠りにつきました。
(明日……たくさん…突っ込まなきゃ………)
「…スースッー………」