第207章 アフター
玉木
「梅乃!いぇ…さん!!
確かに呪術師一族は腹貸し家様に
お子様を産んでもらうために
一族様総出で手回しをすることがあります。
現に五条家もそれが無いとは言い切れません。」
「( ˙࿁˙ )」
そこまで玉木さんが話すと
悟さんが私の前に立ちました。
五条悟
「柊が言っている事は全てが事実さ。
に子供を産ませる為なら
あらゆる手を使ってその気にさせた。
優しい義母に優しい使用人…
優しい理解者に優しい闇医者に優しいドレス職人
優しい…」
「………」
私はその場にしゃがみ
両耳を両手で強く押さえました。
五条悟
「正直が死んで
少しホッとした自分がいたよ。
これ以上傷つけなくて済むと思ったからね。
こう見えて僕も一般人と
変わらない思考を持ってるようで…」
「………」
柊
「梅乃、行こう。」
「………」
柊
「梅乃!!」
「!!」
いま私の目の前にいる悟さんは
私が知っている悟さんではありません。
利己的で...醜悪に見えます。
玉木
「さん!!
どうか誤解をなされないでください!
悟様はさんを大切に……」
"キキッ…"
柊くんが手をあげてくれていたおかげで
私達の前に一台のタクシーが止まりました。
柊
「行こう。」
柊くんは私の手を掴みます。
「……」
そして私は
誘導されるままタクシーに乗り込みました。