第207章 アフター
「悟様、
とりあえずお会計を…」
私は悟さんがお会計をしている隙に
裏口から外に出て早々と退勤をしました。
(何処か近くのホテルに泊まろう)
「その前にドレス脱ぎたいな
ちょっと目立ち過ぎてる💦」
店の外に出れば普通の世界です。
夢の世界の服装のままでは
完全に変人です。
「とりあえずヘアーセット店に行かなきゃ…」
熱った身体を引きずり
なんとかヘアーメイク店に行き
預かってもらっていた服に着替えを済ませると…
いつもはタクシーで自宅に戻るのですが
もう戻れないので今日はホテルです。
「今から泊まれるホテルって…」
「カップルホテルしかないかも」
「あっ(*´∀`*)!柊くん!!
えー!なんでいるのー?帰ったんじゃないのー!?
逢えて嬉しいー!」
柊くんはビルの壁に背中を預け立っていました。
"タッタッタッタ…"
そんな柊くんのもとに私は駆け寄ります。
柊
「家に帰ろうとしたんだけど
梅乃は住み込みで働いてたみたいだし
帰るところ無くて泊まるとこに
困るだろうから待ってたんだよ。
俺の家で良いならおいで。」
「えっ!?良いの(*´ω`*)!?」
こんな私に優しくしてくれる
数少ない友達…
大切にしないといけません。
(私も柊くんが困ったとき、
助けられるようにならなくちゃ)
私は柊くんの隣に立ちます。
柊
「荷物持つよ。」
「大丈夫、軽いから(*´∀`*)」
柊
「偉いね疲れてるのに
いつでも言ってよ持つから。」
「うん( ´͈ ᵕ `͈ )」
私達は人通りが疎なタクシー乗り場まで来ました。