第206章 腹貸しの暴走〜もうなんでも良いや編〜
(悟さん!?)
腕を組み
長い足を組み…
生意気にサングラスをして
ドガッと座っているガラの悪い子です。
「こんばんは悟様、お隣り座りますね。」
どう接したら分からないけれど
とりあえず接客します。
(どうしてこう…この人は
私の気持ちを掻き乱すのかしら…
静かにフェードアウトしたいのに。)
私は悟さんの隣に腰をおろしました。
(あれ?ヘルプの子が居ない…)
大抵は
私が到着するまで
ヘルプの子が先にお客様をもてなしているのに
席に座っているのは悟さんだけです。
ヘルプを座らせないお客様は大抵
私と大切な話をしたい時や、
単純に独り占めしたい時のどちらかです。
五条悟
「謝らないんだ。」
←グラサンをずらして六眼で私を睨む悟さん
「ここは私のフィールド…
私が絶対…私が法律です。
納得できないのなら帰りましょうね( *´ㅅ`*)」
他の子供達同様に扱います。
五条悟
「キミのフィールド…
あははっ!なかなか面白いこと
"言えるように"なったんじゃないの?
いいよそーいうの嫌いじゃないかも〜」
特級呪術師の悟さんですが
"疲れた大人の男"という点では
私の大きい子供達と変わりはないように感じます。
なので…
接客の方針はこれに直ぐに決定しました。
「キミではなく雪乃ですよ。
"お店"では初めましてなので
こちらをどうぞ。」
私はアンポンタンの仲間たちシールで
デコレーションを施した、
"まま"接客専用の名刺を悟さんにお渡しをしました。