第206章 腹貸しの暴走〜もうなんでも良いや編〜
"ガチャ"
「雪乃ちゃん!おはよー!」
「あっ、杏ちゃんおはよう(*´∀`*)
今日は早いんだね。」
ロッカールームに入るなり
元気な声で挨拶してくれたのは
売り上げ5位の杏ちゃんです。
同い年で仲が良いです。
杏
「きいてよー!
本当はね、ゆっくり出勤したかったのに
隣のおっさんが女連れ込んでうるさくてさ
眠れないから無理してこの時間(;´д`)
わたし今日ラストまでムリかも〜」
「お隣さん元気だね💧
確か70代だっけ?」
杏
「そうそう。
はぁ…高級マンションに引っ越したい〜」
「その為に貯金頑張ってるんだよね?
そろそろ貯まったんじゃない??」
5位といっても普通のキャバ嬢より
はるかに貰っています。
杏
「だめー、全然貯まってない〜」
「え?」
杏
「じゃーん!これ見てぇ!
貯まらない原因はこれなのー」
杏ちゃんは
肩から下げた高そうな仕事用のショルダーバッグを
私に誇らしげに見せてくれました。
「かわいいー♡」