第206章 腹貸しの暴走〜もうなんでも良いや編〜
柊くんとお話をして元気になった私は
ヘアメイクのお店に行き
いつもより早く着替えを済ませ出勤しました。
「おはようございます。」
店長
「雪乃ちゃんおはよう!
今日は県外からのお客様で
21時以降予約が埋まってるけど大丈夫??」
雪乃という名前は私の源氏名です。
店長さんが名付けてくれました。
「あっ…あの…店長さん。
開店と同時に大切なお客様が来るのですが
直ぐに私の所へご案内して頂けないですか?」
店長
「okok!
一応名前聞いとくよ。
直ぐにご案内できるからね。」
「はい( ´ ▽ ` )
名前は柊様です。宜しくお願いします。」
私は今日1番大切な事を店長さんにお伝えできて
ホッと胸を撫で下ろし売り上げ上位のキャストしか
利用できないロッカールームに向かいました。
(あっ…ハスミ先輩…)
ロッカールーム前に
私が入店する前までNo. 1キャバ嬢だった
ハスミ先輩がIQOsを吸いながら立っていました。
「ハスミさん、おはようございます。」
ハスミ
「…………」
「(*´ω`*)」
ハスミさんはいつもながら
私が挨拶してもシカトです。
(考えない…考えない……)
私はこのお店にお友達を作りに来たのでなく
仕事に来ているので、
シカト上等精神でロッカールームに入ります。