第204章 ゆうた
そして次に玉木さんが座られました。
玉木
「メインはオムレツですか。
この綺麗なフォルムは様と
ご一緒ですね。食欲がそそられます。」
眼鏡をカチャカチャさせながら
上司による朝食チェックです。
「(´,,•ω•,,)」
(褒められた?…良かったぁ…)
そして間も無くして、
朝から美しい身なりをし
キッチリメイクをされた香織さんが
可愛くおめかしをしたちづるを抱っこしながら
食卓につきました。
玉木
「香織様、ちづる様、おはようございます。」
香織
「おはようみなさん。
…ってあら、貴女ってばまだ汚らしい服を着ているの?
もしやその服装で祐太を迎えに行くつもり?」
「あっ…ぇと……」
頭花
「行かせませんよー、こんな小汚い服装の使用人は。
家で守とちぃさんのお世話をさせますよー。」
(えっ!?)
香織
「そうなの?
まぁ…早くその服装をどうにかしなさい!
五条家の使用人として恥ずかしくないように。
そうだ…使用人なんてお辞めになって
頭花のお嫁さんにでもなったらどう?」
頭花
「冗談がキツすぎますよ〜
嫁にするなら清潔感第一!
そうですね!例えば香織さんみたいな!アハハッ!」
「(。・ω・。)」
きっと前の私なら泣いてしまったり
いじけてしまっていました。
でも今なら分かります...
悔しい以前に昨日から香織さんが私に
言っていることは何一つ間違っていないのです。
それは悟さんや五条家を品を損なわないように
しっかり守ろうとするお嫁さん…
ただそれだけで意地悪ではないのです。
でも頭花さんは意地悪ですね!
(香織さんの為にも早く新しい仕事着を
買えるように頑張りましょう!)
ちづる
「あっー!ありぇー!」
ちづるは大好きなほうれん草のキッシュを見て
大興奮中。
生前(前の私)よくちづるの為に作ってあげた
一品です。