第204章 ゆうた
病院への折り返しを済ませたのと同時に
守を幼稚園に送っていた玉木さんが
戻られました。
「お帰りなさい玉木さん。」
ちづる
「たまー!あっちぃー!」
ちづるは玉木さんを見るなり
お庭にある砂場に行こうと誘います。
玉木
「梅乃、出迎えありがとうございます。
ちづる様はお砂場遊びのお誘いをして
下さったのですね。
そうですね、致しましょうか。」
玉木さんはスーツの袖を捲し上げると
ちづるを抱き上げました。
「玉木さんあの…
香織様がいらっしゃらないので
私が対応したのですが、
ゆうたくんの退院が明後日に決まったと
病院から連絡がきました。
えと…
ゆうたくんの受け入れの支度をした方が良いと思うんです。
私に任せていただけないでしょうか?」
新人ですからダメ元で聞いてみました。
玉木
「え?梅乃がですか??
何をどれくらい支度をすれば良いか
把握しているのですか?」
「はい。
大体の必要なものは把握しています…
お願いします。」
玉木さんは少し考えた後
玉木
「買い出しは私もお手伝い致します。
相当なお荷物になりますでしょうし。
それでも良いなら梅乃に任せます。」
「ありがとうございます (*´ `*) 頑張ります!」
買ってあげたかったもの
着せてあげたかったもの
妊娠中に沢山調べていたので
それを無駄にせずに済みそうで
一安心です。
(確か購入物リストはあそこの棚に入っているはず)
私はさっそく寝室の棚に向かいます。
玉木
「………」