第202章 あたらしい私
ドキドキしながら公園に来ると、
数本の電燈で照らされている公園で
おそらく荷物を取りに行った悟さんの帰りを
待っているであろう"家族"が
楽しそうに過ごしていました。
「えと……」
ただジッと見ているのも不審者なので
公園のベンチに座りました。
(結構離れているし、
ここならゆっくり子供達が見れるわ。)
兄妹仲良く(ちづるは玉木さんに抱っこされて)
ブランコを楽しんでいる様子に
思わず頬が緩みます。
女性
「2人とも!ブランコって風が気持ちいいでしょ!」
守
「まあまあー」
ちづる
「あじゅ!」
※まあまあ!
←まだ上手にまあまあが言えない
お兄ちゃんの真似が最近のブーム
(あの女の人……知ってるかも……
だけど…誰だっけ……)
思い出せないけど
なんだか見るとモヤモヤするので
もしかして前の私と何かあったのかもしれません。