第201章 黄泉比良坂めぐりあい
こんなやりとりを
神聖な雰囲気の光に包まれながら続けていると...
イザナミ命
「あの呪術師を愛しているのですね。」
イザナミ命は呆れたように
私を見つめながらそう言ってきました。
「はい!とっても愛してます。
ちょっと人間として
信じられないところもあるけど…
良いところも沢山…少しはあるんです。」
悟さんの話をするたびに
生前の記憶が沢山溢れてきました。
イザナミ命
「戻れるなら戻りたいと思う?」
「はい!もちろんです!
まだ私は野球チーム分子供を産んでいませんし!
可愛い子供達と一緒に暮らしたい!!
なのでお願いします!!
私を生き返らせてください!!…もう一度…」
私はイザナミ命の足元にひざまづき
お願いをしています。
イザナミ命
「可愛い私の分身である
貴女の我儘をきいてあげたいけど
呪術師が人外のままであれば…
また同じことを繰り返すだけ…
貴女が苦しむだけ…」
「あっ、それなら大丈夫です!
"なんとか箱"と呪物を使えば解決すると
分かったんです!」
駄目と言われても決して引き下がりません。
私はどうしてもこのまま死ぬわけには行きません。
「(*´..)」
イザナミ命
「そこまで………仕方がないですね。
貴女のように真実の愛で呪術師に惚れた
腹貸し家は、
わたくしの知る限り
未だかつて誕生はしてない。
貴女は異端で…特殊で…
わたくしの恥部であり…
愛するべきものを持ち合わせた魂…
だからこそ今回は特別に貴女を現世に戻しましょう。」
「(´⊙ω⊙`)!」
イザナミ命
「ですが元の肉体の脳は
既に使い物にならないですから
貴女を"違う姿の腹貸し家"として現世に戻します。
家の血を引いた腹貸し家の女性として…」
「(´・ω・`)」