第195章 闇
「……リカさん……
香織さん……怖かったね……」
私は荒れた床にペタンと腰をおろしました。
(香織さん凄く怖かった…
悟さんの正妻と言われたら頷けるわね。
だってリカさんに何かをされて
ほぼ無傷だなんて普通じゃない。)
でも私はある違和感をずっと感じていました。
それは…
いくつかあるんですが、
夜蛾さんの話しでは
香織さんと悟さんの間にはお子さんが1人いると
聞いていたのですが…
香織さんは居ないような発言をしていたこと
それと
私が"正妻"の存在を知ってすぐ
まさにその正妻が乗り込んできたこと…
「ねぇ、リカさん…
夜蛾さんにも気をつけた方が良いかもしれないわ。」
そうリカさんに語りかけると
私の意識体の肩に温かい何かが触れました。
「視えない者チーム解散はまだ出来ない…」