第194章 僕は優男なんです
短い対面となりましたが
私は無事に赤ちゃんを抱っこすることができました。
夜蛾
「赤ちゃん、自分のことゆうたって言ってたけど
その名前にする予定?」
余韻で目を潤ます私に
夜蛾さんが聞いてきました。
「生前本人から男の子で産まれたら
この名前にして欲しいと預かっていて
その名前が
生前の名前と同じ"ゆうた"なんです。
…ちゃんと覚えて私のお腹に転生してきたんですね…
乙骨さんてば…しっかりしてます。」
夜蛾
「転生!?え?どーいうこと!?」
焦る夜蛾さん。
「こればかりは腹貸し家の
家だけが成せる術…とでも
いいましょうか…」
確かに赤ちゃんは乙骨さんの生まれ変わりですが
私は赤ちゃんを乙骨さんというより
やっぱり自分の子供としてしか見れず…
絶対に生きて抱く事は叶わない愛息への思いが
濃く深く増していくのでした。