第194章 僕は優男なんです
(あーあ、見てらんないよ。)
昨晩からさんの話し相手兼護衛として
ここへ急遽派遣されたんだけど、
ここには僕の許容範囲を超えた悲しみに
包まれていた。
「。゚(゚´Д`゚)゚。」
(また泣いてる…
怒ったり泣いたり忙しい女(ひと)だ。)
♂ってやつは
どうも女の涙に弱いらしい。
僕は"頼まれた業務外"のことを
さんにしてあげることにした。
可愛いとか綺麗とかの忖度が無いとは
言い切れないけど、
僕って優男なんですよ。
「もしもしさーん。」
「(´;ω;`)?」
夜蛾
「意識体の赤さん抱っこしてみる?」
「え!?そっ…
そんなこと出来るんですか!!?」
色白のさんの頬が
桜色に染まりました。
(あー、可愛い♡
僕より4歳年上だけど全然許容範囲!)
夜蛾
「もちろん。
でも…抱っこをする感覚は分かっても
意識体と意識体が
お互い視覚で認識できるように
持っていけるかはけっこう運任せ。」
「構いません!
この手に…赤ちゃんを感じられるなら…」
夜蛾
「それじゃ決まりねー
でも"今"はダメだよ?
明るくて集中出来ないし視覚的にもあんまよくない。
今夜にしよう。」
「はぃ(๑>◡<๑)!」
(よかった、泣き止んだ。)
僕は優男です。