第193章 覚醒する腹貸し
夜蛾
「(*´༥` *)モグモグ」
お腹が空いた夜蛾さんは
病院を飛び出し
近所のパン屋さんへ走り、
卵サンドを購入して再び私の病室に
戻ってきました。
そして今まさに私の目の前で卵サンドを
美味しそうに頬張っています。
「( ꐦ◜ω◝ )」
(見せつけながら食べるの?
とてもお上手で…)
夜蛾
「これ…うっま!!やばっ!」
「よっ…良かったですね…」
(生前…あっ…違ったまだ死んでないけど…
意識がある時はいつもいつも
悟さんに迷惑をかけたくなくて
節約ばかりしていたわね。
あんなに美味しそうな卵サンド
1人で頬張るなんてした事なかった…
やってみたかったな…ひとり旅の食べ歩き…)
夜蛾
「んぅー。
意識体に試した事ないけどー
ひとくち食べてみる?」
物欲しそうに見ているのに気付いたのでしょうね
夜蛾さんが私に卵サンドを向けてきました。
「えっ…それは無理なんじゃ…
実際私はお腹も空いていないですし
水分を摂らなくても喉も渇いていませんから。
夜蛾さん、美味しく食べてください。」
(だめね。
つい嫉妬からガン見していたのかも…)
私は夜蛾さんから離れ
ベッド脇の窓辺に移りました。