第193章 覚醒する腹貸し
「私は…
腹貸しを生業にしている一族出身の女です。」
夜蛾
「!!」
「旧姓は…
今は五条の姓を名乗らせていただいていて
名をと申します。」
夜蛾
「腹貸し家…
聞いた事はあったけど
本当に存在してたんだね!!
上級クラスの呪術師しかお目にかかれないって
聞いてたから僕なんて絶対に
死ぬまで見る事ないと思ってたけど、
感激だよ!!握手しよう!」
夜蛾さんは私に右手を差し出してきました。
「…本体とお願いします……」
(こんな雰囲気で手を繋ごうなんて
どうしたら言えるのかしら…)
夜蛾さんの無神経さにイライラしていると…
夜蛾
「えー!僕は意識体と握手したいんだよ。
だってなんの反応もしない屍同然の
物と握手したって嬉しくない!
僕はさんと握手をしたい。
ほら、握手しようよ!」
嫌がる私の手を無理矢理握る夜蛾さん。
「…💦」