第192章 ちづる一歳
「痛っ……痛いっ……」
直ぐに駆けつけてきてくれた
玉木さんの腕の中で
私は込み上げる腹痛に顔を歪めます。
玉木
「頭花!救急車!!」
頭花
「あっ…あぁ!!」
守
「………待って!オレがなんとかする!!」
守は走って私の元まできました。
玉木
「守様、何を…」
守
「反転術式で!!おかあーのお腹…」
玉木
「いけません!!!
明らかにどこに問題が起きたのか
分からないうちに術をかければ
お腹の胎児もさんも
死んでしまうかもしれない!
…良いですか守様…
呪術でなにもかも解決できると思わない事です!!」
守
「!!」
家中に玉木さんの叱る声が響きます。