第192章 ちづる一歳
一気に静まり返るリビング
「私のせいですみません…
あの…頭花さん。
守はご飯が大好きな子だから
きっとお腹いっぱいになってないと思うんです。
だから…お汁以外をお部屋に持っていって
くださいませんか?」
あえて空気を読まず
私は頭花さんに頼んでみました。
頭花
「駄目だって。
守をここで甘やかしたら
お前に言ったことも
きょうだいを否定したことも
肯定する事になっちまうぜ。
玉木が嫌な役を買って出てくれたんだ
守自身が気づくの待ってやろうぜ?」
頭花さんはすっかり父親のような
余裕を見せ朝からモリモリご飯を食べています。
「それで…良いんでしょうか…」
玉木
「守様なりに今、
考えていらっしゃると思います。
もう少し様子を見ましょう。」
「…はぃ…」
今すぐにでも抱きしめたい気持ちを抑え
守が部屋から出てくるのを
待つことにしました。