第192章 ちづる一歳
すると直ぐに皆さんの手がとまりました。
「(・・?)」
みんなお椀を持ったまま固まっています。
守
「たまー、お味噌汁しょっぱい!」
(え?お味噌汁しょっぱい?)
玉木
「そ、そうですね。
とりあえず少しお湯を足してみましょうか。」
玉木さんはお湯を
守のお椀に少しだけ入れました。
守
「ズズッ…」
そして直ぐに一口味見をする守。
玉木
「どうですか?」
守
「…美味しくなったけど、
"次"からは
たまかとうが作って……
だって最近のおかあーのご飯不味いんだもん!」
「!!」
頭花
「おい守!何言ってんだよ!
母ちゃんに失礼だろーよ!」
守
「だって本当のことでしょ!!
おかあー妊娠してからずっとご飯不味い!!
赤なんて…要らない!!
オレといもとだけで良い!!」
守が最近寝坊気味なのも
イライラしていたのも
全部私のせいだったみたいです。
「(´•ω•`; )」
正論過ぎて何も言い返せません。
玉木
「そうですか…
ならば守様はご飯を食べなくて宜しいですよ。」
(え?)
玉木さんは守の前に置かれた食事を
下げ始めました。