第190章 証拠なき家庭内裁判
携帯1つだけ持って家を飛び出した私。
誰にも見つからない場所まで
休まずに走り抜けるつもりです。
(絶対に瑠果くんの思い通りになんてさせない!)
走って…走って……
やってきたのは小さな祠の前でした。
「ハァハァハァ…この中なら……
ハァハァハァ…神様…すみません少しだけ…
少しだけ中で電話をさせてください…」
この祠は小学生の頃に、
親から叱られ時に一時避難場所に
利用させてもらっていました。
"コトッ"
「お邪魔します…」
古びた祠の扉を開けると
私は中へ入りました。