第182章 頭花
【そして更に10分後】
〈なんで来たんだよ…
まだドアは完全に開いていないけれど
お部屋の中から頭花さんの声が
聞こえて来ました。
「頭花さんとお話がしたくて。
…少しだけ一緒にお話ししませんか?
ほら覚えてますか?いつか星空が
綺麗に見える砂浜で夕ご飯を一緒に
食べたじゃないですか?
あんな風に…本音で……」
私は初めて頭花さんて出逢った日を思い出して
提案してみました。
頭花
「…無理。
俺たちの間に嘘が発生したからな。
俺はお前を信じられない…」
頭花さんの苦しそうな返答に
私は次の言葉を飲み込みました。
「(-_-;)」
(そんなにも頭花さんを傷つけてしまったのね…)
大切な友人を私は失うかもしれません。