第22章 陣痛
それから初乳を飲ませたり、
スキンシップをしたりして
思いきり母子の時間を楽しんだ頃、
"ガラガラガラッ"
個室のお部屋に、
星野さんが入室して来られました。
星野
「おめで...Σ(・□・///)!わっ!!」
星野さんは入室するなり、
チビちゃんに詰め寄りました。
星野
「悟様の六眼とはまた違いますが、
光を含んだ銀梅眼...これはとても珍しい!!
どんな能力を持たれているのか想像もつきません!
そして!悟様と同じ白髪...
さん!
貴女はやはり優秀な腹貸し家だったんです!!
立派です!!立派に成し遂げられましたね!」
チビちゃんを褒めてもらえることは
とても嬉しいけれど...
「...(・ω・`)...」
見た目と言いますか...
悟さんから引き継がれたものや
未知なる瞳の色への褒め言葉ばかりで
チビちゃんの"誕生を喜ぶ言葉"が星野さんからは
言われていません。
なんだかそれが...とても寂しいです。
「星野さん。
無事に息子が産まれたのは、
ずっと悟さんの代わりに星野さんが
私と息子を守ってくださったからです。
本当にありがとうございました...」
私は星野さんに深々と頭をさげる。
星野
「いぇ、そんな...
私は全然...
それより無事に産まれきて良かったです!
五条家の皆様もお喜びになられますよ。」
「(・ω・`)」
(星野さん...)