第174章 タネ.の選び方
「狗巻さんも……」
私は狗巻さんのカードを回収して、
パンダさんのカードと重ねました。
つまり除外した…ということです。
(優しそうな方だけど、
コミュニケーションの問題ね…)
そして私は再びカードに視線を戻します。
「玉木さん…東堂さん…
頭花さん…廣江さん…伊地知さん……」
残りの5人の方で
今すぐ除外したいのは言うまでもなく廣江さんです。
ですが悟さんは1番良いと言っていました…
「はぁ……
なんか除外したり決めたりって
気分良くない……
私はどんなに辛くたって悟さんが良いのに……」
私は家から持ってきたペンをポケットから
取り出すと…
"キュキュキュッ……"
パンダさんのカードの裏側に"五条悟"と
書いてみました。
そしてそれをそっと…
今並べられているカードの横に置きました。
「これだったら…この選択が出来たら……」