第172章 試される
〜22:30〜
今夜は悟さんの実家のお部屋で泊まります。
「ちづるも守も、グッスリですね。」
セミダブルのベッドに4人…
まさしく寿司詰め状態ですが
これはこれで悪くありません。
五条悟
「お開きになった後、
あの子と沢山遊んだみたいだよ。」
悟さんは真ん中で眠っている子供達を
裸眼で愛おしそうに眺めています。
「あの子…?」
五条悟
「えっと…なんて名前だっけな……」
「もしかして総二くん…ですか?」
間引さんが総二くんを連れて広間から
出て行ったのは知っていたのですが、
お屋敷に留まっていたのは知りませんでした。
五条悟
「そうそう!その子!
あの子さ、廣江の子供じゃないくらい
気のつかえる良い子なんだよ☝️
普段から何かと
この家の手伝いをしに来てくれてね。」
「……それ良い子……なんでしょうか……
子供は気なんか使わないくらいが
ちょうど良いんですよ。
考えてもみてください、まだ8歳の子が
この五条家のお手伝いに来るなんて変ですよ。」
五条悟
「!!」
私がそう言うと
悟さんはちづるを抱きよせ横になりました。
五条悟
「…はたまにハッとすること言うよね。
スーハースーハースーハー…」
←抱きしめたちづるの頭の匂いを激しく嗅ぐ人
「ハッとすること?」
五条悟
「なんで今まで気付けなかったんだろうね。
僕にはもう子供が3人いるのに…
そこが変なんて思いもしなかった。
……スーハースーハースーハー…」
(子供が3人??
もしかして今でもみちるのこと……)
五条悟
「赤ちゃんの匂い……クセになるねー」
「(・・;)」
(真剣な話しをしてるのに
ちづるの頭の匂い嗅いでるから
話に集中出来ない💦)
そんなに良い匂いなの?)