第171章 カズン
五条悟
「行くよー」
「はい悟さん(*ᴗˬᴗ)」
前泊したホテルからタクシーで五条家邸宅の
前までやってきた私たち。
しっかり支度は済ませてきました。
悟さんは、
中は灰色のお召しに羽織りは白色の和装
私も悟さんに合わせ落ちついたベージュのお着物、
守とちづるは子供なので洋装にしようかと迷いましたが、
本日はご親戚の方々もいらっしゃるそうなので
守は袴を、ちづるは赤ちゃん用の着物を着せました。
五条悟
「、足元に気をつけて。」
ちづるを抱き歩いている私の腰に
手を当てて横を歩く悟さん。
「はい悟さん(*ᴗˬᴗ)」
(入り口の門の段差が高くて、
着物を着て跨ぐのは転びやすいから
気をつけなきゃいけないのよね。
玉木さんと勉強してて良かった💦)
とりあえず第一関門である
"五条家正門跨ぎ超え"はクリアです。
五条悟
「ここからは…」
「はい後に続いて歩きます(*ᴗˬᴗ)」
今日の会場は本宅の離れになるので
門を潜ったあとは石畳の道を
真っ直ぐ歩きます。
"ゾロゾロッ"
石畳の道はご親戚の方が集まるときに限り
先頭は当主である悟さん。
その後ろには嫡男守、
そして一番後ろは
ちづるを抱いた私が歩きます。
ちなみに一番後ろをお嫁さんが歩くのは
"旦那様に尽くす健気な妻"という
アピール目的と顔を覚えていただく
という狙いがあるそうです。
ちなみにこの石畳の道の名前はありませんが、
玉木さんが名付けてくださいました。
"嫁観察道"
(緊張するわ…
でも予習をしてきたからきっと大丈夫!)
私は直接ご親戚の方を見ないように、
斜め下を見ながら歩き出しました。