第160章 真実
「!!」
あります。
一緒にソファーで話している時など
気付けば私の肩に頭を預けてよく眠って
しまっていました。
「それでもさんや
守くん、ちづるちゃん、みちるちゃん…
大切な人と一緒にいたくて頑張ってきました。
けど今朝早く…ここらが潮時だねって……」
悟さんの姿をした乙骨さんが
涙を流しはじめました。
六眼から流れる綺麗な涙……
音はしないけれど
確かに静かに涙が流れています。
「やだ……やだよ!!!
そんなはずない!え?やだ!!やだ!!!」
"ドンッ"
私は乙骨さん…悟さんの身体を抱きしめました。
「先生の魂の反応が……もう無いんです……
おそらく……すでに……」
つまり天に魂が帰ったってことですね。
そう言いながら乙骨さんは
私を強く抱きしめてくれました。