• テキストサイズ

五 条 の タ ネ .

第155章 再会と再熱





すみれ
「……少しだけ自分語りをさせてください。」








「はい。」






すみれさんはお話をはじめました。






すみれ
「みちるちゃんを妊娠したのは

たまたまとか事故とかではなく

呪霊の夫と望んだ結果でした。」











「………」









すみれ
「ですが私が臨月を迎えてすぐのことです。

何も悪くない…

平和に人間と共存していた夫を

呪詛師が騙し自らの身に取り込み

最後にはその呪詛師と共に

呪術師に祓われてしまったのです。」











「(´・ω・`)」









すみれ
「だから……

夫のようにいつかみちるも

突然祓われてしまうかもしれない……

そう考えたら

怖くて悲しくて捨ててしまいました………」










「(´・ω・`)」









すみれ
「だけど暫くしてとても後悔しました。

空っぽのお腹に…張る胸…

夫がみちるちゃんの為に集めていたベビー用品……

それを見るだけで虚しくて悔しくて苦しくて…」










「でも貴女はみちるを捨てた。

化け物と言って。

今すみれさんがお話をしてくれたことが本当なら

何故みちるの事を化け物と言ったのですか?」








産みの親ではないけれど、

母としてみちるの側にいるので

感情がどうしても制御できなくなりそうになります。








すみれ
「それは……」









/ 5696ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp